神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜
意外に思うだろう?
俺も意外だったよ。
「…どうも」
マシュリはポツリと呟いた。
「さぁ、どうぞ。お入りください」
「悪いな、シュニィ…。いきなり家に押しかけて…」
忙しかっただろうに。
一昨日の夜、「マシュリがシュニィの家に行って、シュニィに会いたいって言ってるんだが」と伝えたところ。
快く承諾してくれ、今日の為に都合をつけてくれた。
「いいえ、構いませんよ…。…それに、私もマシュリさんに会いたかったですから」
「…」
「さぁ、どうぞお上がりください。お茶を用意しますから」
こうして、俺達はシュニィの家に上げてもらった。
聖魔騎士団団長と副団長の家にしては手狭だし、家具や調度品も庶民的である。
それでいて、隅々まで掃除が行き届いていて、所帯染みた感じは全くしない。
全部、シュニィの方針である。
聖魔騎士団の団長と副団長ともあろう者が、こんな質素な家に住んでいるとは。
豪遊しろとまでは言わないが、もう少しくらい贅沢をしても、バチは当たらないと思う。
まぁ…シュニィにとっては余計なお世話だろうから、言わないが…。
「シュニィちゃん、シュニィちゃん。お茶菓子持ってきたんだよ」
シルナが、持ってきた手土産をシュニィに渡した。
「あら、気を遣わなくて良かったんですよ」
「いやいや、良いんだよ。シュニィちゃんや、アイナちゃん達にも食べて欲しかったから」
「ありがとうございます。…ちなみに…その、このお茶菓子は…」
「チョコシュークリーム!」
「…ですよね…」
ごめんな、またチョコまみれで。
皆で食べるんだから、オーソドックスなカスタード味にしておけと言ったんだけど。
「え?チョコ味ってオーソドックスしゃないの?」って首を傾げるもんだから。それ以上何も言えなかった。
チョコ味は充分変化球だよ。普通シュークリームって言ったら、カスタードか生クリームか…。
あぁ、もう何も言うまい。
「それじゃ…お茶を用意してきますね」
「ありがとうね〜、シュニィちゃん」
シュニィはお茶を準備する為に、客間を出ていった。
俺達はその間、この客間で待っていることにする。
俺とシルナは、シュニィの家に来るのは初めてじゃないが…。
「…」
今日初めてシュニィの家を訪ねたマシュリは、興味津々の様子で部屋の中を見渡していた。
…どうだ?感想のほどは。
お前が来たいって言ったんだぞ。
「マシュリ、どうした?」
「…ポプリの匂いがする。ラベンダーだ」
あ、そう…。
まぁ、確かに良い匂いだけど…。
相変わらず、鼻が良いことで…。
…って、部屋の匂いはどうでも良いだろ。
俺も意外だったよ。
「…どうも」
マシュリはポツリと呟いた。
「さぁ、どうぞ。お入りください」
「悪いな、シュニィ…。いきなり家に押しかけて…」
忙しかっただろうに。
一昨日の夜、「マシュリがシュニィの家に行って、シュニィに会いたいって言ってるんだが」と伝えたところ。
快く承諾してくれ、今日の為に都合をつけてくれた。
「いいえ、構いませんよ…。…それに、私もマシュリさんに会いたかったですから」
「…」
「さぁ、どうぞお上がりください。お茶を用意しますから」
こうして、俺達はシュニィの家に上げてもらった。
聖魔騎士団団長と副団長の家にしては手狭だし、家具や調度品も庶民的である。
それでいて、隅々まで掃除が行き届いていて、所帯染みた感じは全くしない。
全部、シュニィの方針である。
聖魔騎士団の団長と副団長ともあろう者が、こんな質素な家に住んでいるとは。
豪遊しろとまでは言わないが、もう少しくらい贅沢をしても、バチは当たらないと思う。
まぁ…シュニィにとっては余計なお世話だろうから、言わないが…。
「シュニィちゃん、シュニィちゃん。お茶菓子持ってきたんだよ」
シルナが、持ってきた手土産をシュニィに渡した。
「あら、気を遣わなくて良かったんですよ」
「いやいや、良いんだよ。シュニィちゃんや、アイナちゃん達にも食べて欲しかったから」
「ありがとうございます。…ちなみに…その、このお茶菓子は…」
「チョコシュークリーム!」
「…ですよね…」
ごめんな、またチョコまみれで。
皆で食べるんだから、オーソドックスなカスタード味にしておけと言ったんだけど。
「え?チョコ味ってオーソドックスしゃないの?」って首を傾げるもんだから。それ以上何も言えなかった。
チョコ味は充分変化球だよ。普通シュークリームって言ったら、カスタードか生クリームか…。
あぁ、もう何も言うまい。
「それじゃ…お茶を用意してきますね」
「ありがとうね〜、シュニィちゃん」
シュニィはお茶を準備する為に、客間を出ていった。
俺達はその間、この客間で待っていることにする。
俺とシルナは、シュニィの家に来るのは初めてじゃないが…。
「…」
今日初めてシュニィの家を訪ねたマシュリは、興味津々の様子で部屋の中を見渡していた。
…どうだ?感想のほどは。
お前が来たいって言ったんだぞ。
「マシュリ、どうした?」
「…ポプリの匂いがする。ラベンダーだ」
あ、そう…。
まぁ、確かに良い匂いだけど…。
相変わらず、鼻が良いことで…。
…って、部屋の匂いはどうでも良いだろ。