神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜
実際、この猫…いろりは頭が良かった。




…と、いうのも。




「いろりちゃーん。可愛いね〜君は」

放課後の学院長室にて。

シルナは、銀色の毛並みの猫、いろりの喉をゴロゴロしながら。

文字通りの猫撫で声で、いろりを可愛がっていた。

…何だろう。

シルナが「可愛い」って言うだけで、何となく犯罪臭を感じるよな。

「羽久がまた私に失礼なこと考えてる気がするけど、いろりちゃんが可愛いから良いや」

「…いろり『くん』だろ…」

オス猫なんだからな。オス猫。

まぁ、もう好きなように呼べよ。
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