神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜
第17章
――――――…その頃、イーニシュフェルト魔導学院では。
「羽久…。羽久、チョコクランチドーナツあげるよ」
「…あのな、シルナ。もう生徒はほとんど来ないんだから、大量にチョコ菓子買うのやめたら?」
最近、放課後に学院長室を訪ねる生徒は、めっきり少なくなってしまった。
そうだというのに、このシルナと言ったら。
全生徒に配るつもりなんだろうかと思うくらい、大量にチョコ菓子買ってくるんだよ。
で、毎回余らせて、翌日の生徒達の朝食のデザートになってる。
朝からそんな、甘ったるいチョコたっぷりのドーナツなんか食べたくないよ。
シルナは朝だろうが夜だろうが、いつでも何処でもチョコばっか食ってるけど…。
それはシルナの味覚がイカれているからであって、一般人である俺達にはキツい。
「だって、もしかしたら何かが起きて、突然生徒達がいっぱい訪ねてきてくれるかもしれないでしょ?」
などと供述しており。
何かって何だよ。何も起きねーよ。
「いつ生徒達が会いに来てくれるか分からないでしょ?だから、常にたくさんお菓子を用意して…」
「自分が食べたいだけだろ…?」
「今日はもらいもののチョコプリンもあるよ!」
話聞いてないし。
ドーナツにプリンか…。…重いな…。
どれもこれも濃厚なチョコレート味で、正直、見ただけでお腹いっぱい。
しかし、シルナは当然、そんなことは意に介さず。
「じゃあホットチョコレート用意してくるね〜」
飲み物に、更に濃厚甘々なホットチョコレートまで。
マシュリじゃないけど、匂いだけで遠慮したくなってくる。
…と、思ったそのとき。
「学院長先生っ…」
「失礼しますっ…!」
焦った顔の生徒が数人、突然学院長室にやって来た。
え?
「羽久…。羽久、チョコクランチドーナツあげるよ」
「…あのな、シルナ。もう生徒はほとんど来ないんだから、大量にチョコ菓子買うのやめたら?」
最近、放課後に学院長室を訪ねる生徒は、めっきり少なくなってしまった。
そうだというのに、このシルナと言ったら。
全生徒に配るつもりなんだろうかと思うくらい、大量にチョコ菓子買ってくるんだよ。
で、毎回余らせて、翌日の生徒達の朝食のデザートになってる。
朝からそんな、甘ったるいチョコたっぷりのドーナツなんか食べたくないよ。
シルナは朝だろうが夜だろうが、いつでも何処でもチョコばっか食ってるけど…。
それはシルナの味覚がイカれているからであって、一般人である俺達にはキツい。
「だって、もしかしたら何かが起きて、突然生徒達がいっぱい訪ねてきてくれるかもしれないでしょ?」
などと供述しており。
何かって何だよ。何も起きねーよ。
「いつ生徒達が会いに来てくれるか分からないでしょ?だから、常にたくさんお菓子を用意して…」
「自分が食べたいだけだろ…?」
「今日はもらいもののチョコプリンもあるよ!」
話聞いてないし。
ドーナツにプリンか…。…重いな…。
どれもこれも濃厚なチョコレート味で、正直、見ただけでお腹いっぱい。
しかし、シルナは当然、そんなことは意に介さず。
「じゃあホットチョコレート用意してくるね〜」
飲み物に、更に濃厚甘々なホットチョコレートまで。
マシュリじゃないけど、匂いだけで遠慮したくなってくる。
…と、思ったそのとき。
「学院長先生っ…」
「失礼しますっ…!」
焦った顔の生徒が数人、突然学院長室にやって来た。
え?