神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜
――――――…令月とすぐり達が、アーリヤット皇国の新聞でフユリ様の帰国を知った、その前日。

ルーデュニア聖王国、イーニシュフェルト魔導学院では。






「フユリ様が帰国されたって、本当か?」

「うん。無傷で、無事に帰ってきたって。今シュニィちゃんから連絡が来たよ」

シルナは、心底ホッとした顔でそう言った。

…俺もホッとしたよ。

このままミナミノ共和国から、永遠に帰ってこられないんじゃないかって。

ずっと心配だったんだ。

でも…そうか。戻ってこられたんだな。
 
俺の心配の種が、一つ減ったよ。




 
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