神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜
シルナがぽかんとしているのをよそに。
「よしよし、いろりちゃん。やっぱりここにいたんだね」
「可愛い〜。いろりちゃん可愛いね〜」
「今日一日、いろりちゃんに早く会いたくて我慢してたんだよ」
「私にも。私にも触らせて」
「ズルい、私が先だよ」
5人の女子生徒は、我先にと争うようにいろりの頭や背中を撫でていた。
いろりはされるがまま、大人しく身体を撫でられていた。
しかも、いろりの方も満更ではないのか。
リラックスしきった顔をして、女子生徒達からもふもふされていた。
…モテモテじゃないか。
成程、この生徒達はシルナじゃなくて、いろりを探しに来たんだな。
「…い…いろりちゃん目当て…?」
生徒達はシルナを完全スルーして、いろりをもふもふするのに夢中。
シルナはぷるぷる震えながら、そんな様子を見下ろしていた。
猫に負ける学院長、シルナ。
…更に。
「あ、いろりだ」
「こんなところにいたのか。探したよ」
「いろりー、こっちこっち。猫用のチーズ買ってきたんだよ」
学院長室の扉を開けていたので、そこから通りすがりの男子生徒3人がやって来た。
彼等の来訪の目的も、聞かずとも分かる。
いろりを前に緩みきった表情で、しかも一人はいろりの為に、猫用のチーズまで持参している。
…皆、いろり目当て。
いろりはさながら、アイドルか芸能人の握手会のように。
順番に、生徒達に身体をもふもふさせていた。
すげー人気者。
「あ、いろりだー」
「いろりちゃーん。遊ぼー」
更に、通りすがりの別の生徒も寄ってくる寄ってくる。
本当に芸能人みたいだ。
「君っ…君達、あの…。チョコ、チョコブラウニーがあ、」
「いろり、こっちおいで」
「いろりちゃん」
「よしよし、いろり。良い子だな〜」
生徒達、シルナを完全スルー。
「…ブラウニー…」
「…諦めろ、シルナ」
俺はシルナの肩にポン、と手を置いた。
時代は、馬鹿の一つ覚えみたいにチョコばっかくれる学院長でも、自称イケメンカリスマ教師でもない。
新しい学院のニュースター、いろりなんだよ。
世代交代って奴だな。
「うぅ、羽久…。私の生徒が。私の生徒なのに。いろりちゃんに取られた〜」
半泣きになるな。
あと、生徒はお前のものではないからな。
まだいろりは、学院に来たばかり。
しばらくの間は、この通り人気者だろうな。
「よしよし、いろりちゃん。やっぱりここにいたんだね」
「可愛い〜。いろりちゃん可愛いね〜」
「今日一日、いろりちゃんに早く会いたくて我慢してたんだよ」
「私にも。私にも触らせて」
「ズルい、私が先だよ」
5人の女子生徒は、我先にと争うようにいろりの頭や背中を撫でていた。
いろりはされるがまま、大人しく身体を撫でられていた。
しかも、いろりの方も満更ではないのか。
リラックスしきった顔をして、女子生徒達からもふもふされていた。
…モテモテじゃないか。
成程、この生徒達はシルナじゃなくて、いろりを探しに来たんだな。
「…い…いろりちゃん目当て…?」
生徒達はシルナを完全スルーして、いろりをもふもふするのに夢中。
シルナはぷるぷる震えながら、そんな様子を見下ろしていた。
猫に負ける学院長、シルナ。
…更に。
「あ、いろりだ」
「こんなところにいたのか。探したよ」
「いろりー、こっちこっち。猫用のチーズ買ってきたんだよ」
学院長室の扉を開けていたので、そこから通りすがりの男子生徒3人がやって来た。
彼等の来訪の目的も、聞かずとも分かる。
いろりを前に緩みきった表情で、しかも一人はいろりの為に、猫用のチーズまで持参している。
…皆、いろり目当て。
いろりはさながら、アイドルか芸能人の握手会のように。
順番に、生徒達に身体をもふもふさせていた。
すげー人気者。
「あ、いろりだー」
「いろりちゃーん。遊ぼー」
更に、通りすがりの別の生徒も寄ってくる寄ってくる。
本当に芸能人みたいだ。
「君っ…君達、あの…。チョコ、チョコブラウニーがあ、」
「いろり、こっちおいで」
「いろりちゃん」
「よしよし、いろり。良い子だな〜」
生徒達、シルナを完全スルー。
「…ブラウニー…」
「…諦めろ、シルナ」
俺はシルナの肩にポン、と手を置いた。
時代は、馬鹿の一つ覚えみたいにチョコばっかくれる学院長でも、自称イケメンカリスマ教師でもない。
新しい学院のニュースター、いろりなんだよ。
世代交代って奴だな。
「うぅ、羽久…。私の生徒が。私の生徒なのに。いろりちゃんに取られた〜」
半泣きになるな。
あと、生徒はお前のものではないからな。
まだいろりは、学院に来たばかり。
しばらくの間は、この通り人気者だろうな。