神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜
第19章
…何はともあれ、無事に三人がルーデュニア聖王国に…そして、イーニシュフェルト魔導学院に戻ってきた。
彼らが言うことには、アーリヤット皇国のナツキ様には、あのヴァルシーナがついているとか。
ナツキ様が突然、あれほど大胆にルーデュニア聖王国に仕掛けてきた理由が、ようやく分かった。
無断でアーリヤット皇国に忍び込んだ三人を、擁護するつもりはないが。
しかし、これらの情報を、ナツキ様から直接仕入れてきてくれたことには、素直に感謝している。
それはそれ、これはこれだけどな。
無鉄砲なことしやがって。もしナツキ様に捕まってたら、どうするつもりだったのか。
あまりに危険過ぎる綱渡りだった。
三人の命知らず共への説教は、後回しにするとして。
それから事態が動いたのは、令月達がルーデュニア聖王国に帰ってから、一週間が経った頃だった。
ルーデュニア聖王国にある、アーリヤット皇国大使館の職員が、イーニシュフェルト魔導学院にやって来た。
アーリヤット皇王、ナツキ様から送られてきた、一通の書簡を持って。
その書簡こそが、俺とシルナの度肝を抜く元凶となったのである。
彼らが言うことには、アーリヤット皇国のナツキ様には、あのヴァルシーナがついているとか。
ナツキ様が突然、あれほど大胆にルーデュニア聖王国に仕掛けてきた理由が、ようやく分かった。
無断でアーリヤット皇国に忍び込んだ三人を、擁護するつもりはないが。
しかし、これらの情報を、ナツキ様から直接仕入れてきてくれたことには、素直に感謝している。
それはそれ、これはこれだけどな。
無鉄砲なことしやがって。もしナツキ様に捕まってたら、どうするつもりだったのか。
あまりに危険過ぎる綱渡りだった。
三人の命知らず共への説教は、後回しにするとして。
それから事態が動いたのは、令月達がルーデュニア聖王国に帰ってから、一週間が経った頃だった。
ルーデュニア聖王国にある、アーリヤット皇国大使館の職員が、イーニシュフェルト魔導学院にやって来た。
アーリヤット皇王、ナツキ様から送られてきた、一通の書簡を持って。
その書簡こそが、俺とシルナの度肝を抜く元凶となったのである。