神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜
第21章
一応ナツキ様は、帰りの道中は保証する、と言っていたが。
果たして本当に信用して良いのか、本当に無事にルーデュニア聖王国に帰れるのかと。
帰りの船の中で、俺はずーっとヒヤヒヤしていた。
さすがの俺達だって、大海原に身一つで投げ出されたら、命の危険を感じるぞ。
それだけは嫌だと思いながら、内心ビビリまくりながら船に乗り。
何とも落ち着かない気分で、まぁそのお陰で船酔いとは無縁だったのだが。
帰りの数日間の船旅を終え、無事にルーデュニア聖王国の港に両足をつけたときは。
思わず、魂の抜けるような溜め息を溢した。
「…はぁー…」
「…大きな溜め息だね、羽久」
…そりゃ、そんな溜め息つきたくもなるだろ。
生きて、ルーデュニア聖王国に辿り着いたんだから。
…何とか、帰ってこられたな。
生きた心地がしなかったよ。
あんな危険な綱渡り、もう二度としたくないね。
とりあえず学院に帰って、腰を落ち着けて、しばらく動きたくない。
…が、残念ながらそうは行かなかった。
帰ったら帰ったで、やるべきことは山のようにあるからだ。
果たして本当に信用して良いのか、本当に無事にルーデュニア聖王国に帰れるのかと。
帰りの船の中で、俺はずーっとヒヤヒヤしていた。
さすがの俺達だって、大海原に身一つで投げ出されたら、命の危険を感じるぞ。
それだけは嫌だと思いながら、内心ビビリまくりながら船に乗り。
何とも落ち着かない気分で、まぁそのお陰で船酔いとは無縁だったのだが。
帰りの数日間の船旅を終え、無事にルーデュニア聖王国の港に両足をつけたときは。
思わず、魂の抜けるような溜め息を溢した。
「…はぁー…」
「…大きな溜め息だね、羽久」
…そりゃ、そんな溜め息つきたくもなるだろ。
生きて、ルーデュニア聖王国に辿り着いたんだから。
…何とか、帰ってこられたな。
生きた心地がしなかったよ。
あんな危険な綱渡り、もう二度としたくないね。
とりあえず学院に帰って、腰を落ち着けて、しばらく動きたくない。
…が、残念ながらそうは行かなかった。
帰ったら帰ったで、やるべきことは山のようにあるからだ。