神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜
びっくりした。
何でシュニィがこんな時間に、こんなところに…。
「よ、良かった…。学院長先生、羽久さんも。無事に帰ってこられたんですね…」
そっか。俺達が帰ってきたこと、まだ聖魔騎士団には知らせてなかったんだっけ。
「あぁ。俺達は無事だけど…」
状況は…あまり無事とは言えないな。
むしろ、ただでさえ一触即発の状態だったのに。
俺達のせいで、最後の交渉の余地を投げ捨ててしまった結果に…。
「どうしたんだ?シュニィ。何があった?」
「そ、それが…。アーリヤット国軍が…ナツキ様が…」
アーリヤット国軍だと?
それに、ナツキ様って…。
今丁度、話し合ってたところだっよ。
「なっ…。ど、どういうことだ?」
「シュニィちゃん、落ち着いて。落ち着いて何があったのか話してくれる?」
シルナはそう言って、シュニィを優しく促した。
シュニィは狼狽しながらも頷き、一つ二つ、深呼吸をしてから。
「…アーリヤット皇王ナツキ様が、正式にルーデュニア聖王国に最後通牒を出してきました」
「…!」
「同時に、ルーデュニア聖王国の港を、アーリヤット国軍の船が取り囲んで…」
…悠長だなと言ったすぐりの言葉は、正しかった。
俺達が悠長に、まるで結論を先送りするかのように話し合いを重ねようとしていた、そのときには既に。
覚悟を決めたナツキ様は、次の行動を起こしていたのだ。
あぁ、もう。
何もかも後手後手だよ。どうしたら良いんだ。
何でシュニィがこんな時間に、こんなところに…。
「よ、良かった…。学院長先生、羽久さんも。無事に帰ってこられたんですね…」
そっか。俺達が帰ってきたこと、まだ聖魔騎士団には知らせてなかったんだっけ。
「あぁ。俺達は無事だけど…」
状況は…あまり無事とは言えないな。
むしろ、ただでさえ一触即発の状態だったのに。
俺達のせいで、最後の交渉の余地を投げ捨ててしまった結果に…。
「どうしたんだ?シュニィ。何があった?」
「そ、それが…。アーリヤット国軍が…ナツキ様が…」
アーリヤット国軍だと?
それに、ナツキ様って…。
今丁度、話し合ってたところだっよ。
「なっ…。ど、どういうことだ?」
「シュニィちゃん、落ち着いて。落ち着いて何があったのか話してくれる?」
シルナはそう言って、シュニィを優しく促した。
シュニィは狼狽しながらも頷き、一つ二つ、深呼吸をしてから。
「…アーリヤット皇王ナツキ様が、正式にルーデュニア聖王国に最後通牒を出してきました」
「…!」
「同時に、ルーデュニア聖王国の港を、アーリヤット国軍の船が取り囲んで…」
…悠長だなと言ったすぐりの言葉は、正しかった。
俺達が悠長に、まるで結論を先送りするかのように話し合いを重ねようとしていた、そのときには既に。
覚悟を決めたナツキ様は、次の行動を起こしていたのだ。
あぁ、もう。
何もかも後手後手だよ。どうしたら良いんだ。