神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜
シルナはその紙に、さらさらと名前を列挙していった。
「ざっと思いつくのは…こんな感じ」
その紙に、シルナが考えた十人の名前が列挙してあった。
書いてあった名前は、
当然のように、まずはシルナ。
それから、俺の名前が書いてあった。
ちゃんと、羽久って。
良かった。俺だけ置き去りにしようものなら、この場で喧嘩しなきゃならなくなるところだった。
で、他のメンバーは…。
ベリクリーデ、ジュリス、吐月、天音。
キュレム、ルイーシュ、マシュリ、ルディシア。
以上十名である。
「…成程…」
まぁ、順当…って感じだが…。
「男尊女卑みたいな人選ですね。男ばっかりじゃないですか」
と、イレース。
違う、そういうつもりじゃなくて。
「一応、ベリクリーデさんがいるから…」
「十人中、女性は一人だけって。女に決闘は無理だって侮ってませんか?」
「いや、そんなつもりは…。だって、イレースちゃんには学院を守って欲しいし、シュニィちゃんには子供がいるし…」
シルナはしどろもどろになりながら、人選の理由を説明していた。
男だから、女だからとかではなく。
一応これでも、ちゃんと適材適所を考えて選んでるんだよ。
シルナなりにな。
「それから、他の女性魔導師と言えばクュルナちゃんだけど…。彼女は汎用性の高い魔導師で、戦うよりはどちらかと言うとサポート寄りの魔法が得意だし…」
「…」
普段の戦いだったら、クュルナみたいな汎用性の高いサポーター系魔導師の存在は、非常に有り難いのだが。
今回は、一対一の決闘だからな。
サポーターよりも、強力なアタッカーの方が分が良いだろう。
「そういう理由だから…。その、女の子だから選ばないって訳じゃなくて」
「…分かりましたよ。あなたなりの根拠があるんですね」
イレースは、溜め息混じりに納得して引き下がった。
ごめんな。
俺としても、イレースには決闘の代表者になるより、この学院を守って欲しいよ。
実力を疑う訳じゃないんだけど、どうしても。
「ざっと思いつくのは…こんな感じ」
その紙に、シルナが考えた十人の名前が列挙してあった。
書いてあった名前は、
当然のように、まずはシルナ。
それから、俺の名前が書いてあった。
ちゃんと、羽久って。
良かった。俺だけ置き去りにしようものなら、この場で喧嘩しなきゃならなくなるところだった。
で、他のメンバーは…。
ベリクリーデ、ジュリス、吐月、天音。
キュレム、ルイーシュ、マシュリ、ルディシア。
以上十名である。
「…成程…」
まぁ、順当…って感じだが…。
「男尊女卑みたいな人選ですね。男ばっかりじゃないですか」
と、イレース。
違う、そういうつもりじゃなくて。
「一応、ベリクリーデさんがいるから…」
「十人中、女性は一人だけって。女に決闘は無理だって侮ってませんか?」
「いや、そんなつもりは…。だって、イレースちゃんには学院を守って欲しいし、シュニィちゃんには子供がいるし…」
シルナはしどろもどろになりながら、人選の理由を説明していた。
男だから、女だからとかではなく。
一応これでも、ちゃんと適材適所を考えて選んでるんだよ。
シルナなりにな。
「それから、他の女性魔導師と言えばクュルナちゃんだけど…。彼女は汎用性の高い魔導師で、戦うよりはどちらかと言うとサポート寄りの魔法が得意だし…」
「…」
普段の戦いだったら、クュルナみたいな汎用性の高いサポーター系魔導師の存在は、非常に有り難いのだが。
今回は、一対一の決闘だからな。
サポーターよりも、強力なアタッカーの方が分が良いだろう。
「そういう理由だから…。その、女の子だから選ばないって訳じゃなくて」
「…分かりましたよ。あなたなりの根拠があるんですね」
イレースは、溜め息混じりに納得して引き下がった。
ごめんな。
俺としても、イレースには決闘の代表者になるより、この学院を守って欲しいよ。
実力を疑う訳じゃないんだけど、どうしても。