蜜別居?(2年振りに逢った旦那は隣に住んでました!浮気相手と一緒じゃなくて良かったです!)
「上に購入可能かを話してみるね」
「宜しくお願いします!」
軽くスキップしながら真緒ちゃんは自分のデスクに戻っていく。
真緒ちゃんの年齢の時に結婚をした。
休みも誕生日もクリスマスもイベントは全部お互い仕事で一緒に過ごしたのは離婚の話をした時のみ。
「黒歴史なんてもんじゃない」
結婚して貰えたとしか思えず瀬名に甘える事も本音で話す事もしなかった。
いつも喧嘩越しで…
そりゃあ浮気したくもなるって。
「花凜チーフから内線3番です」
花凜は西館のチーフで私と珠子の二期下の後輩
花凜もチーフになったばかりだから悩みも多いんだろう。
自分の事を棚に上げて3番のボタンを押した。
『橘チーフ西館にヘルプお願いします』
花凜チーフからの相談にのるために急いで西館に向かう。
来年西館はリニューアルを迎える大仕事が待っていて1月末から西館は外構の補修と一部の店舗を閉めて工事が徐々に始まる。
昨年南館のうちがリニューアルを終えたばかりで参考にしたいのだろう。
店舗の選別から一時退店のお願いと次回の契約交渉。
営業と一緒に業務をするとは言ってもやる事はたくさんある。
西館と南館の通路を急ぎ西館6階の事務所フロアに足早に行く為エレベーターのボタンを押した。
無機質は階数を伝えるガイダンスとドアが開いて降りる人を確認してエレベーターに飛び乗った。
「あっ…」
先客に顔が強ばって挨拶の言葉が出ず頭だけ下げる。
瀬名と夏生さんと同乗するとは…
今になって真緒ちゃんの言葉を思い出した。
ーー西館と北館の通路で
神様は意地悪だ。
離婚間近の旦那とその浮気相手
そして嫁の三拍子
2年前なら修羅場と化したかも知れないけど今更揉めて長引かせたくもない。
「お疲れ様です」
ここは冷静に挨拶をして他人であり仕事上の付き合いのように会釈する。
「お疲れ様。何階?」」
瀬名も普通に対応してくれるけど内心はモヤモヤする。
普通にと頭で切り替えて「6階を」と言って真っ直ぐ閉まる扉を見つめた。
「瀬名さんこの後は?」
私と瀬名の交わした挨拶に全く興味を示さない。
(瀬名にしか興味ないわけね)
一人見えないように苦笑いをした。
甘い香水の匂いと鼻にかかったハスキー気味な声と甘い話し方。
ぱっと見ただけでスタイルの良さが分かる
「瀬名さん、きいてる?」
「…あぁIandRのホテルで昼食を」
「私あそこ嫌いなんだけど」
IandRって超有名ホテルじゃない
簡単に嫌いとか言えるってさすが夏生
海外で今売り出し中の彼女は日本ではトップクラスのモデルで2年前もそこそこ人気があった。
(早く降りたい時に限ってエレベーターって階数毎で開くのよね)
降りては乗るを繰り返す人達にどんどん瀬名と近づいていく。
最後には真横で肩が触れる。
5階を告げるガイダンスに二人は降りて行ったけど私の顔は熱を持ち続けた。
だって真横になった瀬名は私の手にずっと触れてたから
「本当に何してくれてんのよ」
ボソッと呟いて6階フロアで降りた。
「宜しくお願いします!」
軽くスキップしながら真緒ちゃんは自分のデスクに戻っていく。
真緒ちゃんの年齢の時に結婚をした。
休みも誕生日もクリスマスもイベントは全部お互い仕事で一緒に過ごしたのは離婚の話をした時のみ。
「黒歴史なんてもんじゃない」
結婚して貰えたとしか思えず瀬名に甘える事も本音で話す事もしなかった。
いつも喧嘩越しで…
そりゃあ浮気したくもなるって。
「花凜チーフから内線3番です」
花凜は西館のチーフで私と珠子の二期下の後輩
花凜もチーフになったばかりだから悩みも多いんだろう。
自分の事を棚に上げて3番のボタンを押した。
『橘チーフ西館にヘルプお願いします』
花凜チーフからの相談にのるために急いで西館に向かう。
来年西館はリニューアルを迎える大仕事が待っていて1月末から西館は外構の補修と一部の店舗を閉めて工事が徐々に始まる。
昨年南館のうちがリニューアルを終えたばかりで参考にしたいのだろう。
店舗の選別から一時退店のお願いと次回の契約交渉。
営業と一緒に業務をするとは言ってもやる事はたくさんある。
西館と南館の通路を急ぎ西館6階の事務所フロアに足早に行く為エレベーターのボタンを押した。
無機質は階数を伝えるガイダンスとドアが開いて降りる人を確認してエレベーターに飛び乗った。
「あっ…」
先客に顔が強ばって挨拶の言葉が出ず頭だけ下げる。
瀬名と夏生さんと同乗するとは…
今になって真緒ちゃんの言葉を思い出した。
ーー西館と北館の通路で
神様は意地悪だ。
離婚間近の旦那とその浮気相手
そして嫁の三拍子
2年前なら修羅場と化したかも知れないけど今更揉めて長引かせたくもない。
「お疲れ様です」
ここは冷静に挨拶をして他人であり仕事上の付き合いのように会釈する。
「お疲れ様。何階?」」
瀬名も普通に対応してくれるけど内心はモヤモヤする。
普通にと頭で切り替えて「6階を」と言って真っ直ぐ閉まる扉を見つめた。
「瀬名さんこの後は?」
私と瀬名の交わした挨拶に全く興味を示さない。
(瀬名にしか興味ないわけね)
一人見えないように苦笑いをした。
甘い香水の匂いと鼻にかかったハスキー気味な声と甘い話し方。
ぱっと見ただけでスタイルの良さが分かる
「瀬名さん、きいてる?」
「…あぁIandRのホテルで昼食を」
「私あそこ嫌いなんだけど」
IandRって超有名ホテルじゃない
簡単に嫌いとか言えるってさすが夏生
海外で今売り出し中の彼女は日本ではトップクラスのモデルで2年前もそこそこ人気があった。
(早く降りたい時に限ってエレベーターって階数毎で開くのよね)
降りては乗るを繰り返す人達にどんどん瀬名と近づいていく。
最後には真横で肩が触れる。
5階を告げるガイダンスに二人は降りて行ったけど私の顔は熱を持ち続けた。
だって真横になった瀬名は私の手にずっと触れてたから
「本当に何してくれてんのよ」
ボソッと呟いて6階フロアで降りた。