蜜別居？(2年振りに逢った旦那は隣に住んでました！浮気相手と一緒じゃなくて良かったです！)

「あっ!!この写真の言い訳はどうすんのよ」

甘いムードに流されて危うく一番の問題を有耶無耶にするとこだった！

「今、夏生の話する？夏生ね〜」

右手で器用に携帯を操作してある1枚の写真を見せてくれる

「こんな写真見たいわけじゃない」

瀬名と3人の男の子達が仲良く写ってる。

「真ん中が夏生の兄貴で俺の友達。その隣の小さいのが夏生」

小学生くらいの…

「えーッ！男の子なの？」

驚いて身体の力が抜けていく。

「正真正銘の男だし。夏生(なつみ)は芸名で本名は夏生(なつき)ホテルは撮影で使う事あるよ」

香水は夏生さんがわざと瀬名に振りかけたり。
ネクタイは普通に海外のお土産だったり…

「全部正直に話して海外の事務所と契約決まったから日本でもカミングアウトして活動していくらしいけどな」

瀬名の会社がスポンサーとなり海外との繋ぎ役や日本での仕事の手助けをしてたらしい。

「俺が夏生と浮気を勘違いされて家を出て行かれたなんて…俺が一番ショック」

夏生さんが男性なんて思いもしなかった。

「瀬名ごめんね。せーな？本当に悪いと思ってるんだって」

2年間も私の勝手な勘違いで瀬名にどれだけの待たせたのやら…

一生懸命謝ってギューッと抱きしめて上げたり頭を撫でて上げたり

「これで全部誤解は解けた？」

そう言って機嫌がよくなった瀬名が私の唇にキスをする。

優しく…そして深く

「あっ！」

「またかよ。次は何？」

甘いムードを邪魔する私に半ば諦めた顔をする瀬名は寄せてた唇を少し尖らせた。
きっと凄く我慢してるんだと思う。
それが可愛くて嬉しくて

少し溜めて…

「瀬名の事大好きだよ」

心からの言葉を思いきり告げて私から軽くキスをして唇を離すと

「それだけで足りるわけないだろ」

軽々と私を抱き上げて初めてこのマンションの瀬名用の部屋に連れ込まれた。