ハイスペ彼氏は彼女にゾッコン
でも……おかげで安心した。
そんなことするわけないって分かってるけど、こうやって本人の口からちゃんと言ってもらえるともっと安心できる。
きっと彰人もそれを分かってくれてる。
だから私が不安にならないように、全部伝えてくれるんだ。
……あぁ、私も大好き。
「……ありがとう彰人」
「うん♡ 気になることがあったらいつでも言ってね? 俺が全部解決させるからさ」
「何それ…かっこよ過ぎだよ」
「え〜そう? 惚れ直した?」
「……うん」
照れながらもそう頷くと、彰人は目を見開いて一瞬固まる。
それから感動した様子で目頭を押さえて首を振った。
「俺は今日幸せ死にする……」
「大袈裟だって」
「…ねぇハムちゃん。ベッド行こっか」
「…………え!?」
突然言われてビックリしてると、彰人は私を抱っこしたままひょいと立ち上がって、
そのままウキウキとした足取りで寝室へ向かい始めたのだ。
いやいやちょっと待って!
まだ寝るには時間早いし、何より急過ぎる!
「ちょっと彰人さん!?」
「なぁに唯さん。はい、ここ下ろすよ?」
ふわりとベッドに私を下ろして、なでなでと頭を撫でてくる。
それからニンマリといやらしく笑って。
私の顎を指で軽く撫でながら甘く低い声を出す。
「唯が可愛過ぎるから我慢できなくなっちゃった」
……なっ、……。
ぼんっと顔が爆発する私を見て満足気に笑った彰人は「電気消して来る〜」なんて言いながらリビングへ戻って行ってしまう。
…とんでもない破壊力。
顔が良いから威力も倍増してる。
もうさっきの不安なんて今ので消し飛んじゃったよ…。