ハイスペ彼氏は彼女にゾッコン
「……本気?」
須崎さんは声を落として、私の顔を覗き込んできた。
私はそれに思わずドキッとしつつ、こてんと首を傾げてみせる。
「はい♡」
「……」
今度は須崎さんが私をじーっと見つめてくる。
今の発言にどんな意味が込められてるか、さすがに伝わったみたい。
でも、
「うーん、腹筋とか見ても面白くないでしょ。見せる機会無いし、普通に恥ずかしいよー」
あはは、と笑う須崎さん。
……とぼけてきたわね。
でも、きっとあともう一押し。
「それでも見たいんですっ」
「ムリムリ」
「……見せる機会無いなら、これからホテル行きませんか?」
「……はい!?」
ギョッと目を見開く須崎さんの腕に自分の腕を絡めてグッと距離を縮めた。
「何言ってんの! てか…近いよ!?」
「私ってすごく上手いんです。めちゃくちゃ気持ち良くさせる自信ありますよ♡」
「なっ…」
須崎さんのたくましい腕に胸をぴっとり当てて、
私は色気MAXの最強必殺笑顔を向けた。
「…試してみます?」