ハイスペ彼氏は彼女にゾッコン




「でも今日は予想よりストレートに攻めてきたからちょっとビックリしちゃった」


「……何されたの?」


「やたらくっついてきたり腹筋見たいって言われたり……したくらい?」


「…………へぇ……」




そうなんだ……。


腹筋見たいって……つまりその流れでホテルとか誘われたんだろうな。


いや、まだそのくらいでマシだったよね。

キスとかされてたらもっとやばいし。


しかもさっき彰人……あの桃田さんにとんでもない発言してた。




「大丈夫、安心して。さっきも言ったように俺は唯にしか興奮しないから」


「……っ」


「(…あぁやばい可愛い顔赤くなってきてる何この可愛い生物天使じゃんたまんない可愛過ぎて俺が死んじゃう)」




彰人はうっとりとした顔で私の顔を撫でて、「とりあえず、帰ろっか」と笑った。




……完璧過ぎる。

絶対に敵わないって本能で分かる。


ほんとに私にはもったいないくらい完璧でかっこいい彼氏だ。



でも……


私だってもう彰人しか興味無いし、

絶対に誰にも渡したくない。



釣り合ってないかもしれないけど、

それは努力次第でなんとかなるし、


お互いが幸せならそんなことは関係無いもんね。



私も彰人を愛してて、彰人も私を愛してくれてるなら

もうそれだけで十分だ。



< 29 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop