再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
聖女様、エッチな現場です
『さすがに今すぐとは言わないよ』
紳士ムーブで対応してくれたマオにより、純潔を捧ぐ儀式=セックスは日を改めた。
聖女屋敷内の広い広い廊下を、セーラは一人で散歩している。
中庭を散歩したりアイビンの墓に参りたいところだが、またあいにくの雨だ。晴れる日なんてほぼない。
マオは公爵のお仕事で出かけており、聖女屋敷内だけは闊歩することが許された。あいかわらず外出の際は姫抱っこオンリーだ。
歩かないと歩けなくなりそうで、セーラはあっちこっち広すぎる屋敷を歩き回っていた。
(純潔を捧げる?渋るものでもないから捧げてもいいんだけど……
純潔を捧げるってどうやるの?!)