再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
ふんわりふわふわ適当に生きてるうちにあっという間にアラサー。マオと出会って初めて生きる意味を感じたセーラは男女の関係に疎かった。男に純潔を求められた覚えなどない。
(でも、マオのグレっぷりを止めるためには、セックスってのを学ばないとだよね。あんまり無知識ってのもダメだよたぶん)
「やっ……ュオ様……!」
セーラがうんうん頭を悩ませていると、聖女屋敷の最上階のさらに端っこ、普段誰も使わないだろう物置部屋から声が聞こえた。
(ん?)
セーラはその部屋のドアをそっと開けて、隙間からついつい中を覗いてしまった。
(キャッ!えっちな現場!!)
ちょうどその方面について考えていたところだったので、セーラは好奇心でぐいぐい覗いてしまう。狭い物置部屋の中では、男性が女性を壁に押し付けてキスしていた。
(うわー濃厚ーこんなのできる私?)
あんまりじっくり眺めてしまっていると、相手の女性に見覚えがあることに気づき、つい口が開いた。
「ビンビンちゃん?!」