再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
マオのすぐ後ろに立って全てを聞いているデュオは無表情のまま、何も聞いていないように振舞う。それがデキる義息子の正しい行いだ。
「デュオ、僕の部屋に行くからついてこなくていいよ。人払いしておいてね」
「かしこまりました。ごゆっくりお過ごしください」
(おいデュオ、目の前で義父が聖女の純潔奪おうとしてるのに、止めないの?いいの?ねぇいいの?)
義父に完全服従のデュオに、ちょっぴり見捨てられた気がした。だが、マオはずんずん進んで行く。
マオはデュオを遠ざけ、セーラをふわふわ抱っこしたまま、セーラの部屋ではなく、マオの自室へと招いた。
(そういえば、まだマオの部屋って見てなかった!)
大きくなったマオの部屋とはどんなものか想像して、純潔喪失へのドキドキが吹っ飛んだ。だが、マオの部屋に入って違うドキドキが再熱した。
「うわ、すごいね……ぐっちゃぐちゃ」