再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
深夜になり、デュオがマオの執務室で書類仕事をしていると、異様な様子のマオが特大の豚のぬいぐるみを引きずって入室してきた。
マオが片手に持って引きずっているのは長年愛用の豚ぬいぐるみである。
「あれ?マオ様、今日は聖女様とお過ごしだったのでは?」
デュオの言葉を素通りしたマオは、執務室の奥の壁に特大豚のぬいぐるみを押し付けてメッタ殴りし始めた。
「あーもうセーラ可愛すぎてムリー!」
普段は宝石のように輝く金色の瞳から光が消え失せて、一心不乱に豚を殴る。
「もう何?!下着で誘惑してくれてんの可愛いに決まってるでしょ?!あー無理ムリ押し倒してひん剥いて突っ込んで嫌がっても全部犯して奪いたい!抱けばよかったもう無理可愛いセーラ好きぃいい!!」