再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─

聖女様にもお好きな方が?とビンビンが問おうとしたが、ビンビンを制してデュオが口を開いた。デュオはマオが聖女を部屋に持ち帰った目撃者だ。


「ビンビン様のご意見は?」


デュオが普段の無表情をどこへやら、含みのある笑顔でビンビンをビシッと指名する。ビンビンは顔を赤らめて瓶底眼鏡を上げ直した。


「それは私に恥ずかしいことを言わそうとなさってますね」

「良い機会ですので、ぜひビンビン様の口から聞きたいのです」

(デュオはこうやって無表情からのどんでん返し押せ押せでビンビンを手中に……)


普段誰にも見せない笑顔でぐいぐい来られるとビンビンはますます赤くなって可愛い。イジりがいがあるのだろう。


(いちゃいちゃしてないで早く答えて欲しいなー)

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