再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─


先日、連日連夜の雨により土砂崩れが起きて、村が一つ埋まったとの報告が上がった。

その埋まった村の復興作業を行うのが、今日のマオのお仕事だという。


「ねぇビンビンちゃん、マオのお仕事って結局何なの?」


埋もれたという村の端っこに馬車を止めて、セーラと護衛役ビンビンはこっそり木の影から村の復興作業を行うマオを眺めていた。あちこちにマオの魔法が飛び交って、セーラの目には村がキラキラしている。


「マオ様は公爵としてご自分の領地を収めるのが本来のお仕事ですが、すでにマオ様の領民は全て石になっておりまして」

(マオが石にしたんだけどね……!)

< 136 / 331 >

この作品をシェア

pagetop