再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─



夜も更けて、マオが自室に帰ってくると感嘆の声を上げた。


「うわぁ、部屋片づいたね」


マオの帰りを部屋で待ち侘びていたセーラはエッヘンと胸を張って笑った。


「でしょ?手紙、全部読んだよ」

「本当に全部読んでくれたの?ありがとう、セーラ」


ぴょこんと猫耳が立ったのかと思うくらい素直な笑みに、セーラはほっこりする。こんなに素直なマオを独り占めできるのはセーラだけであることに優越感が満ちた。

だが、あのセックス体位四十八手全部やりたいと同義のえっち過ぎる手紙を他人に読まれて嬉しい気持ちは理解できない。


(マオが顔をとろっとろに蕩けさせてふにゃふにゃ笑っているのを見ていると、もっと喜ばせてあげたくなっちゃうな)

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