再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
セーラはマオが絶対的にセーラを崇拝愛してることを受け入れた。100年分のラブレターはひたすらに重くてエッチだったが、セーラにマオがセーラを女として愛してるの物証としては非常に力を持っていた。
だから、マオがセーラから手紙をもらったら絶対喜ぶと自信が持てた。
「マオ、これ……私からお返事」
金色の宝石の瞳が瞳孔をかっぴらいて固まった。マオはセーラから押し付けられた手紙を見て、セーラの顔を見て、何度も二つを見直して瞬きも忘れた。
「僕に?」
セーラがうんと大きく頷くと、マオは手紙を開く前に、手紙を抱き締めて膝から床に崩れ落ちてしまった。
「嬉し過ぎる……!!」
予想通りに喜んでもらって、セーラは嬉しくて同じようにつるんとした床の上にペタンと座り込んだ。にっこりマオに笑いかける。
「読んでみて?」
「100年後まで大事に胸にしまっておきたいんだけど、ダメ?」
「熟成させても中身一緒だよ?」
「それでも熟成させたい。ここの手紙みたいに」
「焦らされるとムズムズするから早く読んで欲しいのに」