再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
セーラは丸くて黒い瞳を見開いた。
「マオの魔法ね!」
「これで洗濯物乾くでしょ?!」
「すごい!すごい凄すぎる!マオは天才!」
セーラはマオの上に出現した陽だまりに飛び込んで、キラキラ金色に煌く光の中でマオを抱き締めた。
聖女の黒い瞳には、魔王の魔法が識別できる能力があった。
魔王の痕跡を探すための聖女の力の一つだ。
セーラはそんなこと知らなかったが、マオの魔法は金色に輝いて見えることだけはわかっていた。
「マオの魔法はキラキラね!」
金色の瞳を細めてにっこり自慢げに笑うマオが可愛くてキュンが胸を突く。こてんと首を傾げてセーラを見上げる仕草が極上だ。
「僕、セーラのためなら世界だって変えてみせるよ!」
忘れるなかれ3歳の発言である。
「マオすごいマオ天才マオ大好きー!!」