再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
でもマオは決して手荒なことはしなくて、セーラの気持ちを待ってくれる。
セーラがいなくなって100年も恋心を募らせて、部屋が埋もれるほどのえっちな欲望を持ってるくせに、セーラのためならば全部押し殺して優しくできる紳士だ。
(マオはどこまでいい子なの?)
健気にセーラを愛すマオに待ってもらっているセーラの方が、どんどん子どものような弱い素顔を引き出されている。
マオは子どもみたいなセーラを全部受け入れて可愛いって笑うのだ。
イイも悪いも全部愛される。それって地に足がつかない胃が浮いたような感覚だ。
全てを愛され尽くした感覚に満ちたセーラは、マオと触れあうことで確信を抱いていた。
「ねぇ、マオ」
「ん?何、セーラ」