再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
褒め言葉に眉をハの字にして笑うマオにエスコートされ、セーラはパーティホール奥の玉座に案内された。
パーティが始まり、セーラは玉座の上で生き残った人間たちから切実な願いと、挨拶を受けていた。
「聖女様、降臨祭おめでとうございます」
「あ、デュオ帰ってたんだ?」
しばらく見かけなかったデュオが挨拶に来てくれた。
「聖女様、腰のリボンにゴミがついているので取らせていただいても?」
「え?あ、お願い」
「終わりました。では失礼します」
(えー本当に挨拶だけ。無愛想だなぁデュオは)