再び異世界？！─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─

（この目撃情報は誰の忖度も入っていない本物の情報ですね）


あらゆる村や町に存在するマオ様親衛隊員はマオを目撃すると即座に伝書鳩を飛ばして、王城の本部に報告するのが義務ではなく、大いなる喜びだった。


大いに喜んで伝書鳩を飛ばしたあとに、石化した隊員は数知れない。


（昼にマオ様を目撃した場所で、その夜、石化が起こっています）


町や村が石化してしまった順番をビンビンはもう記憶している。親衛隊が隊員の忖度しない真実の目撃情報を重ね合わせると、見事に一致した。


（これは、マオが石化魔王だと証明する決定的な証拠ですね。そして、デュオ様が人間を裏切っていた証拠でもある）