再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
「本気の止めては『雨』にしようかな」
「良いチョイスだね。雨って言葉が聞こえない絶妙なラインを、徹底的に模索するよ」
「魔王ジョークだ」
「そう思ってていいよ」
ベッドの上でマオがセーラの額にキスして、頬にキスして、うっとり笑うとセーラもまるで子どもに戻ったみたいな素直な気持ちで優しいキスを受け取った。
「セーラ、愛してる」
もう何度目かわからないマオの愛してると共に、初めてセーラの唇とマオの唇が重なった。一瞬の出来事過ぎて、セーラはふにっとしてすぐに離れていったマオの金色の瞳をまじまじと見上げた。
「キスしたの初めて」
「僕も。こんなに甘いなんて、想像なんてカスみたいなものだね」
「口悪い」