再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
セーラが笑うと、マオも嬉しそうに目を細める。まさか無価値な自分が愛されるなんて、と思い込んでいたセーラに、こいつなら私以外に惚れないという意識改革を起こさせたマオの執念の愛が今ここに実を結んだ。
「美味しい唇、もっともらうね。ハチミツみたいな味がする」
「はぅ……ん!」
キスの味をしめたマオがベッドに押し倒したセーラの薄っぺらな胸に身体を押し付ける。甘いキスに励めば、セーラについた口紅を全部マオが舐めとってしまうほど濃厚なものとなった。
キスに溺れて口紅が全部剥げたセーラの耳の奥で、キンと痛むような高い音が弾けた。
「え」