再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
聖女様、説教です
「聖女様!マオがまたやられました!もう笑えません!」
「また?!」
聖女屋敷の陽だまりソファでのんびりしていたセーラの元に、アイビンが青筋を立てて乗り込んで来た。
アイビンの後ろには、魔法学校の制服を泥まみれにしたマオが立っていた。
「ただいま、セーラ」
すでに10歳にまで身体が大きくなったマオは、頭脳も飛び抜けて成長していた。
マオは実年齢4歳にして初等部の10歳クラスに飛び級を果たし、学校生活に身を置くことになった。
魔法はこの国の全人口の5%だけが使える希少なもので、マオはその魔法の才能を伸ばすために入学が推奨されたからだ。
だが、マオには「魔王」のレッテルが張られている。