再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
マオはセーラの腰を抱いたまま、片手で顔を覆って高笑いした。
不穏に静まり返るパーティ会場に響き渡る高笑いは、どこか薄気味悪く、貴族たちはごくりと息を飲んだ。
ああ、やっぱり魔王は、魔王だったかと、状況を飲み込む貴族たちの目は冷たかった。
「100年の信頼が、こんなにあっさり覆るなんて。人間の信頼なんて薄っぺらいものだね。笑ったよ」
「やっぱり、あなたが石化魔王だったのですね。マオ様」
「そうだよ。僕がみんなを石にした」