再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
マオは金色の瞳をとろっとろに喜ばせて笑い、ドレスのセーラを抱き寄せて国王を見た。
「誓ってくれますか?」
「あ、ああ、もちろんだ。誓おう」
「では質問です。マオは魔王ですが、どんな子ですか?」
セーラの急な質問タイムに、国王はきょろきょろしてから俺?と指さして、貴族たちから間違えるなよと圧の強い視線を受けてから一言答えた。
「いい子でいらっしゃいます」
「正解!では、それでお願いします。ぜひ未来永劫語り継いでください。これでいい?マオ」
「セーラがそれで気が済むならいいよ」
石化魔王マオを皆が殺し、それを誤りだったと国王が謝罪し、国王はもう疑わないと誓った。
事態収拾の儀式が全て滞りなくなされて、この件はこれで丸く一件落着となる。
マオはこの一連のプロセスが欲しかった。
(魔公爵は人間の味方だって、明確な信頼を取り戻すためには最高の着地地点だ。さすがセーラ)