再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
セーラは隣を歩くビンビンに昨夜のマオの様子を話した。
毎夜、マオは寝る前におしゃべりに来てくれるのだ。
王城内に確保した聖女の私室に訪れたマオと、セーラのベッドに並んで座り、今日一日を報告し合う。
「セーラ、困ったことはない?」
「うん、大丈夫。それより今日も会議覗いちゃったけど大丈夫?目元ヒクヒクしてたよ?」
マオは笑顔を張り付けて長い沈黙の後、爆発した。
「あの頭が100年前で止まってるジジイは石にして洪水の中に放り込んだ方がこれからの人間のために丁度いいと思うよ」
「魔王ジョークが冴えわたってて、すごく疲れてるんだなってわかった!ここどうぞ!」