再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
魔王イジメに耐え続けた1年が終わり、今日は魔法学校初等部の学年末パーティが開催される。
保護者も生徒たちも大勢集まって楽しみ、交流を深める大仰なパーティだ。
セーラもマオの保護者としてしっかり着飾って参加した。
聖女だけが着ることを許される白のドレスを纏い、召喚士の正式な装束白ローブのアイビンと共にパーティ会場を颯爽と歩く。
この国において最高位の聖女と、国にたった一人の召喚士が並んで歩けば、権力を見せつけていると言える行為だ。
マオの後ろ盾は強いぞ!のアピールである。
「今日こそエル豚君の親御さんに厳しくご挨拶させてもらうから!」
「はい、聖女様のご一喝があれば皆、静まり返りましょう。私は今日からやっと笑えそうです」