再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
「人の手に負えない困り事があれば、マオ様が魔法で助けてくださいました。この島国の人間は皆、マオ様を尊敬し、頼りにしております」
デュオが心からの感謝をと真顔で口にしながら、他にも数えきれないほどのマオの功績を資料で示してくれた。
セーラは自分が褒められるよりずっと嬉しくて舞いあがった。
「マオ!なんていい子!えらい!えらいよマオ!」
「人を傷つけないってセーラとの約束だからね」
マオの膝の上で感極まって、マオの首に無邪気に抱き付きほめそやすセーラを、マオはぎゅうぎゅう抱き締めた。
(セーラってすぐ喜んで小さくて可愛い。褒めてくれて可愛い嬉しい大好き。ずっとこうしてたい)
マオは大好きなセーラを抱き締める至福の時を噛みしめた。
100年の間、この時だけを目指して善行を積んで来た。