静穏総長も、時には激しく愛したい
「……」



何も言わない俺を見て、純白は「いいの?」と聞いた。

何が――と聞くと。純白は今までとは違う、ギラリとした雄(オス)の目つきになる。



「君の澪音ちゃんと俺は結婚するけど、いいの?」

「!」



そこまでかみ砕かれて、ハッとした。

目の前にいる純白は、いつか澪音の旦那になるんだ。



「結婚したらエロいことも普通にするけど。君はそれでいいの?」

「――っ、うるさい」

「澪音ちゃんって可愛いよね。キスしたら、どんな反応するかな」

「だまれ!!」



今まで「澪音を構ってしまう理由」が分からなかった。どうして気になるのかも。

だけど……純白に抱かれる澪音を想像して、一気に嫉妬心にかられる。



「くそ……っ」



自分の中に、こんな独占欲があったなんて。まさかこれほど、澪音を独り占めしたいと思っていたなんて。
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