静穏総長も、時には激しく愛したい

「……ふふ。純弥さん、純弥さんが大切に思われてる美月さんに、いつかお会いしたいです」

「……うん、また紹介するねっ」



ニコニコ笑い合う、私と純弥さん。そんな私たち二人を、春風さんは白けた目で見ていた。

純弥さんは「良い雰囲気なのに感じワルーい」と、なぜか煽り文句を口にしちゃって……

あぁ、言わなければいいのに。純弥さん!



「俺の、何が、なんだって?」

「全部が気に入らないっていってんの~」

「へぇ、全く同意だな」



ポキッ



今、どっちが腕を鳴らした?
って、どっちもポキポキ言わせてるし!


この二人、本当に仲が悪いのかも……!
ってか悪すぎるよ!!



「そ、それにしても!

暴走族の人って、カッコイイ人ばかりなんですね~!」



最強一位とのケンカなんて怖すぎるから、平和にお願いしますよう、純弥さん!

という願いを込めて、話題を変える。

だけど……
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