静穏総長も、時には激しく愛したい
「茶化してないよ。それに……俺はまだ諦めてないんだ」
「”諦めてない”……?」
どういう事だ、と。低くなった純弥さんの頭を、春風さんは見つめる。
「一人、くすぶってる総長がいたからさ。この前、焚きつけたんだ。その場では意気消沈してたけどね」
でも――と、純弥さんは目を閉じる。
「そんなどうしようもない後輩に、賭けてみたいんだ。
二年前、美月をお前に託したみたいに――可愛い後輩に、命運を任せるとするよ」
「……」
すると春風さんは「うっ」と。口に手を当てた。
何を言うかと思いきや――
「俺のこと”可愛い”なんて思ってるのか、白いの。……ムリ、吐きそうだ」
「お見合いさえなかったら、いくらでも痣つくってケンカするんだけどね。惜しいなぁ~」
「”諦めてない”……?」
どういう事だ、と。低くなった純弥さんの頭を、春風さんは見つめる。
「一人、くすぶってる総長がいたからさ。この前、焚きつけたんだ。その場では意気消沈してたけどね」
でも――と、純弥さんは目を閉じる。
「そんなどうしようもない後輩に、賭けてみたいんだ。
二年前、美月をお前に託したみたいに――可愛い後輩に、命運を任せるとするよ」
「……」
すると春風さんは「うっ」と。口に手を当てた。
何を言うかと思いきや――
「俺のこと”可愛い”なんて思ってるのか、白いの。……ムリ、吐きそうだ」
「お見合いさえなかったら、いくらでも痣つくってケンカするんだけどね。惜しいなぁ~」