静穏総長も、時には激しく愛したい

「残ってた不良に絡まれてた。俺は警察と話してくるから、残党狩りは頼むぞ」

「ココは救護室じゃないんですけど~? それに、もう手いっぱいでーす」



お手上げのポーズをする純弥さんを見て、春風さんはフッと笑った。

「何言ってんだか」っていう顔を浮かべて。



「それでも、

お前ならやれるだろ? 白いの」

「!」



そう言って、春風さんは建物の外へ向かった。

その背中を、少しの間、純弥さんが眺める。私は横顔しか見えなかったけど、

今の純弥さんは、なんだか――――



「春風さん……やばい、カッコイイっす……っ」



睦さんが、急に言葉をもらした。

び、ビックリした……!
てっきり気絶してるのかと思ったから。



「む、睦さん、大丈夫ですか……?」

「ふへ~」
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