静穏総長も、時には激しく愛したい
その瞳に、膨大な熱が加わっている気がして……ただ見られているだけなのに、顔が一気に赤くなる。体も熱くなって、手を使って風をパタパタ。
すると、
「それ、脱ぐ?」
「え!」
奏さんが「それ」と指をさしたのは、着物。
あの、奏さん……
着物を脱いだら、何も残らないんですけど⁉
すると奏さんが「俺の服を貸すよ」と、大きなパーカーを渡してくれる。
うぅ……迷うけど、着物は息苦しいから着替えよう。
「こっちを見ないでくださいね?」と、奏さんに釘を刺す。私をキレイに見せてくれた小物たちを、一つ、また一つと取っていった。
「ふぅ~」
着物って、やっぱり圧迫感がスゴイ。全て取っ払って下着だけになった時の、深呼吸が気持ちいい。
だけど……妙な解放感が、だんだん私を変な気持ちにさせていく。
謎にテンションが上がった私は、奏さんのパーカーを着る前に、こんな事を尋ねた。