静穏総長も、時には激しく愛したい

「夕暮の前で公開告白をした手前、すごい今さらなのですが……」


――私は、あなたがいないと生きていけないんだから!!


「私が”好き”って言ったらどうします?」

「え?」

「”え”?」



まさかの返事、「え」。

甘い空気の中で疼いた好奇心が、まさかの裏目に……。奏さんに素のトーンで返され、一気に恥ずかしくなった。

あぁ、穴があったら入りたい……!



「って、どうもしないですよね〜! あはは、すみません。忘れてください!」

「……けど、」

「ん?」



必死に誤魔化していると、奏さんから何かが聞こえた。

かと思えば、


ドサッ



「……え?」



気付いたら天井が見えていて……。どうやら下着姿のまま、ベッドに押し倒されてしまったらしい。
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