静穏総長も、時には激しく愛したい

「奏さ、私……もう、っ」

「……うん」



頷きながら、奏さんはキスをする。

そして、


バサッ


服を脱いで、上半身を肌色一色にした。



「もう誰にも渡さない。

大好きだよ、澪音――」





――結局。



今まですれ違ってポッカリ開いた寂しさを埋めるように。私たちは熱くゆっくりと、二人だけの色に染まっていった。

そして二人だけの時間を堪能した後、気になっていた事を尋ねる。



「そう言えば……学校のベンチで”恋愛に興味ない”って言ったのは、どうしてですか?」


――サヨナラ、か。いいんじゃない?
――そもそも俺、恋愛に興味ないし


「どうして、あんな事を……?」

「あれは……」



聞くと、奏さんは少しだけ口を尖らせた。
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