静穏総長も、時には激しく愛したい

「前まで、澪音が悩んでるの見てさ……どうしたんだろうって心配だったけど。理由が聞けてよかった」

「ふくちゃん……」

「それに澪音が自分の願った道を進めているようで、安心した!」

「ふくちゃん~!」



またもや、テイッシュの出番。

溢れて止まらないソレに、私はお化粧するみたいに。澪音の顔にテイッシュをポンポンあてる。



「ふくちゃん、ごめんね。ありがとう、大好き~っ」

「愛の告白ありがとう。またクレープ食べに行こうぞ親友」

「おうよ~っ!」



その時、教室に千秋先輩がやって来る。
「澪音いる?」と。



「え、奏さん⁉」

「おー、彼氏さんのご登場じゃん。
ホラ澪音、行ってきなって」



澪音のオデコに、ぺちっと手をあてる。
すると澪音は立ち上がったけど動かなくて……何してるの?
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