静穏総長も、時には激しく愛したい
すると「ふくちゃん!」と。
グイッと私の手を引いた。
「一緒に来て!」
「え?」
「奏さんに紹介したいの。私の唯一無二の大親友ですって!」
「澪音……」
くすぐったい言葉に、なんだか胸の底から嬉しさが沸き上がって……。気づいたら、私は笑っていた。そんな私を見た澪音も、今は涙は引っ込んでいて笑ってる。
それがなんだか、非日常なくらい幸せに思えて……。
私の探してたものって、ここにあったんだって。そう思ったら、また嬉しくなった。
「初めまして、千秋先輩。
私、澪音の大親友の緑(みどり)ふくです!」
*ふくちゃん*end