静穏総長も、時には激しく愛したい

すると「ふくちゃん!」と。
グイッと私の手を引いた。



「一緒に来て!」

「え?」

「奏さんに紹介したいの。私の唯一無二の大親友ですって!」

「澪音……」



くすぐったい言葉に、なんだか胸の底から嬉しさが沸き上がって……。気づいたら、私は笑っていた。そんな私を見た澪音も、今は涙は引っ込んでいて笑ってる。

それがなんだか、非日常なくらい幸せに思えて……。



私の探してたものって、ここにあったんだって。そう思ったら、また嬉しくなった。




「初めまして、千秋先輩。

私、澪音の大親友の緑(みどり)ふくです!」




*ふくちゃん*end


< 302 / 315 >

この作品をシェア

pagetop