静穏総長も、時には激しく愛したい

「さすが、彼女もちは違いますね……。さぞ毎日、刺激的な事をされてるんでしょうね」

「……」

「(あ、しまった)」



嫌味にならないように「おめでとう」と言いたかったのに。本人の前で、これでもかと嫌味を言ってしまった。


「今のは忘れてください。あ~、クレープ美味しい」と、急いではぐらかす。


だけど、そんな私を、
奏さんが逃すわけなく……



「……むかつく」

「え、んッ!」



クリームがついた私の唇を、クリームごと。唇ごと。

再びペロッと、舐めとったのだ。
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