双子の魔女はイタズラよりもお菓子が欲しい!
イタズラよりもお菓子の方が欲しい…。
今日はハロウィン。
ハロウィンの日に、双子の魔女にあったらかならずお菓子をあげないといけないっていう噂知っている?
もし、お菓子がなかったら双子の魔女に"イタズラ"されちゃうんだって。
どんなイタズラなんだろう?
魔女のイタズラだから可愛いものではないのかな?
そうそう、双子の魔女は前から急に現れてこう言うみたい。
『トリックオアトリート。お菓子をくれなきゃイタズラするよ?』
*・*・*
「ねぇ〜カナ。今日はやっとハロウィンだね」
「うん!ずっとこの日を待っていた。だって」
「「お菓子が沢山もらえる!」」
「今年はたくさんお菓子もらえるといいけど…」
カナの言った言葉に、私も共感する。
「去年は、ほとんどの人がお菓子持っていなくて、ずっとイタズラばっかりだったしね」
「イタズラも楽しいけどやっぱり、お菓子は大切だよね」
「うん。今年は沢山もらえるといいな」
「じゃぁ早速色んな人に貰いに行こう」
そうして、私たちのハロウィンは開かれた。
「う〜ん。今日もよく頑張ったし帰ってドラマ見ながらビールのも!」
「あの女の人にしよう」
「そうだね」
「お姉さん」
「誰?子供?」
「「トリックオアトリート。お菓子くれなきゃイタズラするよ?」」
「そういえば今日はハロウィンだっけ?ごめんね君たち、私今お菓子持っていないんだ」
このお姉さんは、お菓子を持っていない。
「じゃぁイタズラするね」
「イタズラ?」
「そう。お姉さんはなんのイタズラがいいかな」
「ねぇ、お姉さんの周りをカボチャだらけにするのは?」
「それいいね」
「カボチャ?私の周りを?どう言うことなの?」
「お姉さんはお菓子を持っていない」
「だからイタズラする」
「「お姉さんの周りだけカボチャだらけになあれ!」」
「え?キャァァァァー‼︎‼︎」
私たちが、魔法を使って少しも経たないうちに、お姉さんの周りはカボチャだらけになった。
「最初の人から、お菓子を持っていないってなると少しいやだね」
「きっと次の人はちゃんと持っているよ」
「そうだといいな」
「あ。次はあのお兄さんにしよう」
「そうだね」
次の目的のお兄さんの前に出る。
「あ?ガキ?」
「「トリックオアトリート。お菓子くれなきゃイタズラするよ?」」
「お菓子だ?そんなん持ってるわけねぇだろ!それよりお前達を売れば…」
「ねぇマイこの人も持っていないって」
「うん。そうだね。それに私この人嫌い。だからイタズラはコウモリに襲わせようよ」
「うん。それにしよう」
「コウモリだと?」
「「コウモリよこの人を襲って!」」
「あれh…ぎゃあぁぁぁぁー!!!!!!!!俺はコウモリが苦手なんだよ!助けてくれ!」
「お菓子持ってないからこうなるんだよ」
「お菓子持ってなかったからイタズラされるの。しばらくコウモリ達と遊んでね」
「待ってくれーーーーー!!!」
そう叫ぶのも聞こえないふりをして、私たちはさっていった。
「まだまだ、ハロウィンは始まったばっかりだからね!」
「うん!次行こうよ!」
「そうだね」
なんてポジティブに考えても、ダメなものはダメだった。
「ねぇ、なんでみんなお菓子持っていないの」
「約三十人中、大体の人がお菓子を持っていないとかおかしいよ!」
「唯一のお菓子といえば、このちょっとしたクッキーと、おじいちゃんおばあちゃんの人からもらった、スルメ」
「スルメはお菓子じゃないよ〜」
「魔法でお菓子が出せたらよかったのに!」
「でも、出せたとしても美味しくないお菓子しかできないし」
魔法では食べ物を作ることができない。
買いに行かなければならないが、今日はお菓子が無料で沢山もらえる日なはずなのに。
「五年前くらいの時くらいはみんなくれたのにね」
「うん。もう買うしかないよね」
「そうだね。でも、最後にもう一回だけしない?」
「またお菓子持ってないか、スルメだよ」
「お願い」
「…もうしょうがないな。カナの勘は冴えているし、妹の願いを叶えてあげるのも、姉の役目だし今年は次の人で終わりにしよう」
「ありがとう。お姉ちゃん!」
「こんな時だけお姉ちゃ呼びはずるいよ」
「だってマイとは、何秒か早く生まれたか。遅く生まれたか、だけなのにお姉ちゃんっていやだし」
「カナ?でも実際に早く生まれてきたのは私だからね」
「ムゥ〜。私もお姉ちゃんになってみたい!」
「それは無理なんじゃないかな?」
「マイひどい!」
「はいはい。それより早く最後の人来ないかな」
「もうすぐくると思うよ」
「それは勘?」
「うん」
「そっか。じゃぁくる前になんのイタズラするか考えようよ」
「う〜ん。コウモリにするイタズラとか甘いものが全部辛く感じるとかはもうやったし」
「あ!じゃぁ甘いものをしばらく食べれないって言うのは?」
「それは困りますね」
「え?」
明らかに、カナの声じゃない男の子の声がする。
「誰?」
「お兄ちゃん!って、あ〜!可愛い魔女さん達だ」
もう一人きた男の子。
「マイこれやばいよ」
小声で話しかけてきたカナ。
「わかっているよ。どうする?」
私も小声で話す。
「この人たちで最後にする?」
「でも、流石にそれはまずいんじゃない?」
「なんで?」
「あの、弟はともかく兄のあの顔…。絶対、裏があるよ」
「確かに絶対ある」
「俺の顔に何かありますか?」
「「なんでもないです」」
「わぁ〜!息ぴったりだね?もしかして双子?」
「そうだけど」
「僕たちも双子なんだよ!」
確かに顔は似ている。
だけど…。
「「性格が違う…」」
カナもそう思っていたらしく、つい被ってしまった。
「何が違うんですか?」
「いや、その〜ね?」
「うん。なんというか」
どう言い訳しよう。
「じゃぁそんな魔女達に、トリックオアトリートお菓子くれなきゃイタズラするよ?」
急に話しを変えられた。
でもそれは本当にありがたい。
ありがとう弟さん!
「え?私たち?」
「君たち以外、誰がいるの?」
「誰もいないけど…」
「私たち、お菓子持っていない」
「へぇ〜あんなにイタズラする魔法を考えていたのに?」
「それは、前の人たちが持っていなかったから、今回もどうせもらえないだろうって思ってから、考えていなかっただけだしね」
「うん!美味しくないお菓子でよければだせるけど」
魔法で作ったお菓子なら今すぐ出せる。
「それはダメですね」
「魔女達お菓子持っていないから、僕たちからイタズラね」
イタズラ…。何をされるんだろう。
「じゃぁまずついてきて!」
「え?」
「ほら〜早く!」
「「はい!」」
カナと顔を見つめあったけど、心配そうな顔をしていた。私もカナと同じような顔をしているんだろうな…。
「ここに入ってください」
入れと言われた建物の中から甘い匂いがする。
「僕たちのイタズラはね〜ケーキ!」
「「ケーキ?」」
「俺らの家、ケーキ屋なんですよ」
ケーキ屋…。だから甘い匂いがしたのか。
「それより、ケーキってどう言うこと?」
「君たちにするイタズラは、試作のケーキを食べてもらうことだよ」
「それイタズラじゃない…」
「まぁ、お菓子がもらえなくてイタズラばかりしていた魔女達にプレゼントってことではい」
そう言って、私たちの前にはたくさんのケーキが…!
「これ!食べていいの?」
「うん!いいよ!お話しながら食べよ!」
「「いただきます」」
「お、美味しい…!ケーキなんて久しぶりに食べた」
「私の方も美味しいよ」
「ほんと?交換しよ」
私たちはお互いのケーキを一口ずつ交換して食べる。
「「こっちも美味しい!」」
「ほんと、同じ反応だな」
「「だって双子だもんね」」
「双子だからといって、そんなににていることはないと思うぞ?」
「そうなのかな?」
「僕たちはあんまり似ていないからね」
「そうだな」
「そういえば、今更だけどケーキをありがとう。え〜っと」
「俺は、春翔だ」
「僕は、鈴!君たちの名前は?」
「私がマイで」
「私がカナ」
「へぇ〜髪下ろしている方がマイでポニーテールの方がカナなんだね〜」
「そう。ケーキありがとう晴翔、鈴」
「私からもありがとう」
「全然大丈夫ですよ」
「マイとカナは魔法が使えるの」
「うん。使えるよ」
「魔法見たいな〜!」
「でも、そんなにね」
「見せるものでもないよね」
「俺も、魔法見て見たいな」
「ほら、お願い!」
「「そこまで言うなら…」」
私たちは渋々魔法を見せることに…。
「何を見せる?」
「目に見える魔法がいいよね?」
「目に見えるのならば、この部屋暗くしてカボチャのランタンとかを出すのはどう?」
「それにしようか。私部屋暗くして装飾とかするから、カナはハロウィンぽい明るいものを出して」
「うん。わかった」
「決まったようだね」
「楽しみだね」
「あんまり期待しないで…」
「じゃぁカナいい?」
「うん。バッチリ」
私たちは、心の準備ができた。
よし!少しでもすごいって言ってもらえればいいな。
「この部屋の灯りを消しハロウィンの装飾をして」
「この部屋にハロウィンの明るい物を置いて」
そう私たちが魔法を使うと、部屋が暗くなった。
そして、カナの魔法で出てきた置物で明るくなった。
「すごいね!一瞬でハロウィンの雰囲気になった!」
「これは、驚きですね」
「「喜んでもらえてよかったよ」」
それから、私たちはケーキを食べながらお互いの話を聞き合ったりした。
*・*・*
「「今日は、本当にありがとう」」
「また、きてくれる?」
「うん。また来るよ」
「それって来年ですか?」
「う〜ん。わかんないね」
でも、こう明らかに悲しまれるとまた来年なんて言えないし…。
「マイ。印は?」
「私はいいけど…」
「印ってなんですか?」
「魔女が、友達とか恋人とかにあげる魔法で、連絡とかも一様できるんだけど」
「人間と印をつけると後遺症が残るとかないとかあって…」
後遺症が残るという、曰く付きのものをつける訳には…。
「俺はいいですよ」
「僕もいいよ」
「でも、いいの?後遺症が残るんだよ?」
「そんなことよりも、君たちと繋がりが途絶える方が大変ですよ」
「僕もそう」
「本当に印をつけるよ」
「「うん」」
何を言っても諦めてくれそうにない。
「マイもうやちゃおうよ!」
なんかノリノリなカナ。
友達と印をつけるの初めてだもんね。
「わかったよ」
「「この二人に私たちから印を与える」」
青白く光って印を与えることができたと、わかった。
「これで印はできたけど、大丈夫?」
「俺は何にもないよ」
「僕もなんともない」
「よかった」
「何かあったら私たち責任取れないしね」
「これでいつでも連絡取れるってこと?」
「うん。だから悲しそうな顔しないで」
「うん!もうしない!」
よかった。
「「じゃぁ、またね」」
「「また」」
最後に何か…。
あ!今日はハロウィンだしあれ言おう!
多分カナもおんなじことを考えている。
「「ハッピーハロウィン!いい夜を!」」
ハロウィンの日に、双子の魔女にあったらかならずお菓子をあげないといけないっていう噂知っている?
もし、お菓子がなかったら双子の魔女に"イタズラ"されちゃうんだって。
どんなイタズラなんだろう?
魔女のイタズラだから可愛いものではないのかな?
そうそう、双子の魔女は前から急に現れてこう言うみたい。
『トリックオアトリート。お菓子をくれなきゃイタズラするよ?』
*・*・*
「ねぇ〜カナ。今日はやっとハロウィンだね」
「うん!ずっとこの日を待っていた。だって」
「「お菓子が沢山もらえる!」」
「今年はたくさんお菓子もらえるといいけど…」
カナの言った言葉に、私も共感する。
「去年は、ほとんどの人がお菓子持っていなくて、ずっとイタズラばっかりだったしね」
「イタズラも楽しいけどやっぱり、お菓子は大切だよね」
「うん。今年は沢山もらえるといいな」
「じゃぁ早速色んな人に貰いに行こう」
そうして、私たちのハロウィンは開かれた。
「う〜ん。今日もよく頑張ったし帰ってドラマ見ながらビールのも!」
「あの女の人にしよう」
「そうだね」
「お姉さん」
「誰?子供?」
「「トリックオアトリート。お菓子くれなきゃイタズラするよ?」」
「そういえば今日はハロウィンだっけ?ごめんね君たち、私今お菓子持っていないんだ」
このお姉さんは、お菓子を持っていない。
「じゃぁイタズラするね」
「イタズラ?」
「そう。お姉さんはなんのイタズラがいいかな」
「ねぇ、お姉さんの周りをカボチャだらけにするのは?」
「それいいね」
「カボチャ?私の周りを?どう言うことなの?」
「お姉さんはお菓子を持っていない」
「だからイタズラする」
「「お姉さんの周りだけカボチャだらけになあれ!」」
「え?キャァァァァー‼︎‼︎」
私たちが、魔法を使って少しも経たないうちに、お姉さんの周りはカボチャだらけになった。
「最初の人から、お菓子を持っていないってなると少しいやだね」
「きっと次の人はちゃんと持っているよ」
「そうだといいな」
「あ。次はあのお兄さんにしよう」
「そうだね」
次の目的のお兄さんの前に出る。
「あ?ガキ?」
「「トリックオアトリート。お菓子くれなきゃイタズラするよ?」」
「お菓子だ?そんなん持ってるわけねぇだろ!それよりお前達を売れば…」
「ねぇマイこの人も持っていないって」
「うん。そうだね。それに私この人嫌い。だからイタズラはコウモリに襲わせようよ」
「うん。それにしよう」
「コウモリだと?」
「「コウモリよこの人を襲って!」」
「あれh…ぎゃあぁぁぁぁー!!!!!!!!俺はコウモリが苦手なんだよ!助けてくれ!」
「お菓子持ってないからこうなるんだよ」
「お菓子持ってなかったからイタズラされるの。しばらくコウモリ達と遊んでね」
「待ってくれーーーーー!!!」
そう叫ぶのも聞こえないふりをして、私たちはさっていった。
「まだまだ、ハロウィンは始まったばっかりだからね!」
「うん!次行こうよ!」
「そうだね」
なんてポジティブに考えても、ダメなものはダメだった。
「ねぇ、なんでみんなお菓子持っていないの」
「約三十人中、大体の人がお菓子を持っていないとかおかしいよ!」
「唯一のお菓子といえば、このちょっとしたクッキーと、おじいちゃんおばあちゃんの人からもらった、スルメ」
「スルメはお菓子じゃないよ〜」
「魔法でお菓子が出せたらよかったのに!」
「でも、出せたとしても美味しくないお菓子しかできないし」
魔法では食べ物を作ることができない。
買いに行かなければならないが、今日はお菓子が無料で沢山もらえる日なはずなのに。
「五年前くらいの時くらいはみんなくれたのにね」
「うん。もう買うしかないよね」
「そうだね。でも、最後にもう一回だけしない?」
「またお菓子持ってないか、スルメだよ」
「お願い」
「…もうしょうがないな。カナの勘は冴えているし、妹の願いを叶えてあげるのも、姉の役目だし今年は次の人で終わりにしよう」
「ありがとう。お姉ちゃん!」
「こんな時だけお姉ちゃ呼びはずるいよ」
「だってマイとは、何秒か早く生まれたか。遅く生まれたか、だけなのにお姉ちゃんっていやだし」
「カナ?でも実際に早く生まれてきたのは私だからね」
「ムゥ〜。私もお姉ちゃんになってみたい!」
「それは無理なんじゃないかな?」
「マイひどい!」
「はいはい。それより早く最後の人来ないかな」
「もうすぐくると思うよ」
「それは勘?」
「うん」
「そっか。じゃぁくる前になんのイタズラするか考えようよ」
「う〜ん。コウモリにするイタズラとか甘いものが全部辛く感じるとかはもうやったし」
「あ!じゃぁ甘いものをしばらく食べれないって言うのは?」
「それは困りますね」
「え?」
明らかに、カナの声じゃない男の子の声がする。
「誰?」
「お兄ちゃん!って、あ〜!可愛い魔女さん達だ」
もう一人きた男の子。
「マイこれやばいよ」
小声で話しかけてきたカナ。
「わかっているよ。どうする?」
私も小声で話す。
「この人たちで最後にする?」
「でも、流石にそれはまずいんじゃない?」
「なんで?」
「あの、弟はともかく兄のあの顔…。絶対、裏があるよ」
「確かに絶対ある」
「俺の顔に何かありますか?」
「「なんでもないです」」
「わぁ〜!息ぴったりだね?もしかして双子?」
「そうだけど」
「僕たちも双子なんだよ!」
確かに顔は似ている。
だけど…。
「「性格が違う…」」
カナもそう思っていたらしく、つい被ってしまった。
「何が違うんですか?」
「いや、その〜ね?」
「うん。なんというか」
どう言い訳しよう。
「じゃぁそんな魔女達に、トリックオアトリートお菓子くれなきゃイタズラするよ?」
急に話しを変えられた。
でもそれは本当にありがたい。
ありがとう弟さん!
「え?私たち?」
「君たち以外、誰がいるの?」
「誰もいないけど…」
「私たち、お菓子持っていない」
「へぇ〜あんなにイタズラする魔法を考えていたのに?」
「それは、前の人たちが持っていなかったから、今回もどうせもらえないだろうって思ってから、考えていなかっただけだしね」
「うん!美味しくないお菓子でよければだせるけど」
魔法で作ったお菓子なら今すぐ出せる。
「それはダメですね」
「魔女達お菓子持っていないから、僕たちからイタズラね」
イタズラ…。何をされるんだろう。
「じゃぁまずついてきて!」
「え?」
「ほら〜早く!」
「「はい!」」
カナと顔を見つめあったけど、心配そうな顔をしていた。私もカナと同じような顔をしているんだろうな…。
「ここに入ってください」
入れと言われた建物の中から甘い匂いがする。
「僕たちのイタズラはね〜ケーキ!」
「「ケーキ?」」
「俺らの家、ケーキ屋なんですよ」
ケーキ屋…。だから甘い匂いがしたのか。
「それより、ケーキってどう言うこと?」
「君たちにするイタズラは、試作のケーキを食べてもらうことだよ」
「それイタズラじゃない…」
「まぁ、お菓子がもらえなくてイタズラばかりしていた魔女達にプレゼントってことではい」
そう言って、私たちの前にはたくさんのケーキが…!
「これ!食べていいの?」
「うん!いいよ!お話しながら食べよ!」
「「いただきます」」
「お、美味しい…!ケーキなんて久しぶりに食べた」
「私の方も美味しいよ」
「ほんと?交換しよ」
私たちはお互いのケーキを一口ずつ交換して食べる。
「「こっちも美味しい!」」
「ほんと、同じ反応だな」
「「だって双子だもんね」」
「双子だからといって、そんなににていることはないと思うぞ?」
「そうなのかな?」
「僕たちはあんまり似ていないからね」
「そうだな」
「そういえば、今更だけどケーキをありがとう。え〜っと」
「俺は、春翔だ」
「僕は、鈴!君たちの名前は?」
「私がマイで」
「私がカナ」
「へぇ〜髪下ろしている方がマイでポニーテールの方がカナなんだね〜」
「そう。ケーキありがとう晴翔、鈴」
「私からもありがとう」
「全然大丈夫ですよ」
「マイとカナは魔法が使えるの」
「うん。使えるよ」
「魔法見たいな〜!」
「でも、そんなにね」
「見せるものでもないよね」
「俺も、魔法見て見たいな」
「ほら、お願い!」
「「そこまで言うなら…」」
私たちは渋々魔法を見せることに…。
「何を見せる?」
「目に見える魔法がいいよね?」
「目に見えるのならば、この部屋暗くしてカボチャのランタンとかを出すのはどう?」
「それにしようか。私部屋暗くして装飾とかするから、カナはハロウィンぽい明るいものを出して」
「うん。わかった」
「決まったようだね」
「楽しみだね」
「あんまり期待しないで…」
「じゃぁカナいい?」
「うん。バッチリ」
私たちは、心の準備ができた。
よし!少しでもすごいって言ってもらえればいいな。
「この部屋の灯りを消しハロウィンの装飾をして」
「この部屋にハロウィンの明るい物を置いて」
そう私たちが魔法を使うと、部屋が暗くなった。
そして、カナの魔法で出てきた置物で明るくなった。
「すごいね!一瞬でハロウィンの雰囲気になった!」
「これは、驚きですね」
「「喜んでもらえてよかったよ」」
それから、私たちはケーキを食べながらお互いの話を聞き合ったりした。
*・*・*
「「今日は、本当にありがとう」」
「また、きてくれる?」
「うん。また来るよ」
「それって来年ですか?」
「う〜ん。わかんないね」
でも、こう明らかに悲しまれるとまた来年なんて言えないし…。
「マイ。印は?」
「私はいいけど…」
「印ってなんですか?」
「魔女が、友達とか恋人とかにあげる魔法で、連絡とかも一様できるんだけど」
「人間と印をつけると後遺症が残るとかないとかあって…」
後遺症が残るという、曰く付きのものをつける訳には…。
「俺はいいですよ」
「僕もいいよ」
「でも、いいの?後遺症が残るんだよ?」
「そんなことよりも、君たちと繋がりが途絶える方が大変ですよ」
「僕もそう」
「本当に印をつけるよ」
「「うん」」
何を言っても諦めてくれそうにない。
「マイもうやちゃおうよ!」
なんかノリノリなカナ。
友達と印をつけるの初めてだもんね。
「わかったよ」
「「この二人に私たちから印を与える」」
青白く光って印を与えることができたと、わかった。
「これで印はできたけど、大丈夫?」
「俺は何にもないよ」
「僕もなんともない」
「よかった」
「何かあったら私たち責任取れないしね」
「これでいつでも連絡取れるってこと?」
「うん。だから悲しそうな顔しないで」
「うん!もうしない!」
よかった。
「「じゃぁ、またね」」
「「また」」
最後に何か…。
あ!今日はハロウィンだしあれ言おう!
多分カナもおんなじことを考えている。
「「ハッピーハロウィン!いい夜を!」」
< 1 / 2 >