メガネむすめ
九月二十八日
私のいるクラスは、無駄に団結力が強いのだろうか。今日は五時間目のホームルームの時間に、本来は学園祭の詳細報告をすべきなのだが、詳細報告を三分で済ましてしまい、里美が主催で早瀬君のお別れ会を開くことになった。
里美のやたら短くて人の過去を抉る挨拶が終わった後、いつの間にか買い込んでいたお菓子と飲み物を机の上に広げ、学園祭とは異なるテンションでお別れ会が始まったのだが、果たしてあれがお別れ会だったのだろうか。
里美に羞恥で死にそうになるほど過去を掘り返された。制止しようとすれば周囲にいる女子生徒に取り押さえられ、早瀬君は男子生徒に取り押さえられる。里美は恨むべき対象なのか、感謝すべき対象なのか、時折悩むことがあるが……今思い返せば、これはこれで楽しい思い出になったのだろう。
昨日まで落ち込んでいた思いが吹き飛んでしまった。その後早瀬君と過ごした時間のことも考えれば、凄く良いお別れ会だったのだろう。
私のいるクラスは、無駄に団結力が強いのだろうか。今日は五時間目のホームルームの時間に、本来は学園祭の詳細報告をすべきなのだが、詳細報告を三分で済ましてしまい、里美が主催で早瀬君のお別れ会を開くことになった。
里美のやたら短くて人の過去を抉る挨拶が終わった後、いつの間にか買い込んでいたお菓子と飲み物を机の上に広げ、学園祭とは異なるテンションでお別れ会が始まったのだが、果たしてあれがお別れ会だったのだろうか。
里美に羞恥で死にそうになるほど過去を掘り返された。制止しようとすれば周囲にいる女子生徒に取り押さえられ、早瀬君は男子生徒に取り押さえられる。里美は恨むべき対象なのか、感謝すべき対象なのか、時折悩むことがあるが……今思い返せば、これはこれで楽しい思い出になったのだろう。
昨日まで落ち込んでいた思いが吹き飛んでしまった。その後早瀬君と過ごした時間のことも考えれば、凄く良いお別れ会だったのだろう。