メガネむすめ
六月二十三日

 駄目だ。このままでは心臓が駄目になってしまう。だけど駄目じゃなくて、駄目だ、書いている私がよく分らない。
 事実を述べると、早瀬君にまた告白された。
 早瀬君の顔が真っ赤だった。私も真っ赤だったのかもしれない。私は混乱のあまり、告白現場から走って転んでしまった。早瀬君に今日の下着の柄を見られた可能性も否めないがそれは些細な問題に過ぎない。今の問題点はただ一点。
 明日、早瀬君と何を話せば良いのだろう。
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