メガネむすめ
八月二十五日

やはり断食と断水は体に悪いということで部屋を出た。
やけに扉が思いと思ったら早瀬が扉に寄り掛かっていたようだ。お父さんに聞いたら、早瀬君も断食と断水をしていたらしい。
お父さんは「無鉄砲だ」と言っていたけど、お母さんは「そこまで思ってもらって羨ましい」と言っていた。
私は早瀬君が目を覚ましてから里美の特製料理を食べた。やはり里美にも里美のお母さんの調理技術が受け継がれているようだ。
この日は、初めて嬉しさの涙を流した。

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