完全包囲 御曹司の秘めた恋心
桐山の話によれば、環奈と美紗都は、大学入学を機に仲良くなったそうだ。
彼らの会話には、必ず環奈の名前が出てくるようで、桐山が嫉妬してしまうほどだと言っていた。
「颯介、彼女とのこと、俺に全て話せ。もしかしたら、俺は役に立つかもしれないぞ? 」
「お前、何考えてる?」
「ん? 何って、 熊野御堂財閥は、桐山法律事務所にとって大口の顧客だ。後継者のお前に恩を売っておくのも悪くないだろう?」
「食えない奴だな」
「褒め言葉として受け取っておく」
全てを話した俺は、また一人、最強の協力者を得ることができた。
「颯介、お前、やばいかもしれないぞ。環奈さんはモテる。既に食事にも誘われているようだ。環奈さんを前に落ちない奴などいない。環奈さんがその気になれば、あっという間に持っていかれるぞ。そろそろ腹を括れ」
「そう、だよな……」
「環奈さんを誘った奴のこと、俺が調べといてやる。一刻の猶予もないぞ」
「わかった」
そうして腹を括った俺は、環奈のトラウマを消し去り、彼女の真の笑顔を取り戻すため、作戦を練り、動き出した。
彼らの会話には、必ず環奈の名前が出てくるようで、桐山が嫉妬してしまうほどだと言っていた。
「颯介、彼女とのこと、俺に全て話せ。もしかしたら、俺は役に立つかもしれないぞ? 」
「お前、何考えてる?」
「ん? 何って、 熊野御堂財閥は、桐山法律事務所にとって大口の顧客だ。後継者のお前に恩を売っておくのも悪くないだろう?」
「食えない奴だな」
「褒め言葉として受け取っておく」
全てを話した俺は、また一人、最強の協力者を得ることができた。
「颯介、お前、やばいかもしれないぞ。環奈さんはモテる。既に食事にも誘われているようだ。環奈さんを前に落ちない奴などいない。環奈さんがその気になれば、あっという間に持っていかれるぞ。そろそろ腹を括れ」
「そう、だよな……」
「環奈さんを誘った奴のこと、俺が調べといてやる。一刻の猶予もないぞ」
「わかった」
そうして腹を括った俺は、環奈のトラウマを消し去り、彼女の真の笑顔を取り戻すため、作戦を練り、動き出した。