キミノート。
なんとか間に合った式の途中も、私はあの人のことをずっと考えていた。




名前聞くのも忘れてた……


クラス、同じかな…



また…会いたいよ……。











そして長い式が終わり、それぞれのクラスへと向かうことになった。


クラス表をみると…





「えっと……5組??」




私はクラスを確認してからすぐに教室へと向かった。


他の人を確認する前に、あの人が教室にいるか、探しに。






ガラッ…




教室をひととおり見渡してみる。


いるかな??それともいないのかな…





「………あ…」



いた…―――








…あの人は窓に寄りかかり。


友達としゃべっていた。


どこか軽い雰囲気だけどしっかりしてそうな。





そんなあの人。





紛れもなく、朝の人だった。




どうしよう。今声かけたほうがいいのかな…


でも声かけにくいし…






そんなふうに考えていたら、先生がきてしまった。



帰り…。うん、帰り探してお礼言おう。





私はそう、心に決めた。




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